お客さまからのご質問

 自動車ショーなどに行きますと、その道のマニアと思われる人たちが 高級カメラで美人コンパニオンを撮りまくっている光景をしばしば見かけます。 その際、わざわざ大光量のストロボを使いながらストロボに薄い紙でカバーを して、光を弱めて撮影している人が大勢います。あれは何の効果があるので しょうか?
 近距離での撮影ですし、光量を落とすくらいなら内蔵ストロボでも十分では ないのでしょうか?また、カメラの方で正確な光量を計算して発光している はずなのに、そんなことをしたら暗い写真になってしまうのでは、と素人的 には考えてしまいます。しかし、実際にはうまく撮れるからこそ、そのように しているのでしょう。理由を教えていただければ幸いです。
フジカメラからのお答え

ストロボ撮影の時に薄い紙でカバーの件ですが、いくつか考えられる事をあげておきます。 おそらくディフューザーを使った方が光が拡散されダイレクトにストロボを使った時よりも 影の出方が軟らかくなる為、女性を撮るのには良いと思います。
通常撮影なら、もちろん内蔵ストロボでも十分ですが。
やはり、きれいに撮ろうと言う技術的なあらわれではないかと思われます。 またディフューザーをつけていてもTTL自動調光のストロボを使用していれば近距離 の撮影では問題なく使用できます。暗い写真になってしまうと言うことはありません。  また被写体のバックをぼかす為に近距離で望遠や中望遠レンズを使用して撮影し レンズの絞り値を開放に近い絞りにするとその効果(ぼけ)が大きくなります。 ポートレートなどではよく使うテクニックですが、近距離で大型のストロボを マニュアルで使っている場合は、絞りの関係でオーバーになってしまう為、光量 を更に落とさなければならないこともあります。
ディフーズの効果を使いながら露光量を落としているのと言うことも考えられます。

ストロボ撮影に関してはおおまかに言って3種類ぐらいの使い方があり 各自の表現効果をもっています。

1.直接光、ダイレクトに被写体にあてる。
2.透過光、ディフューズさせる。
(ストロボの前に、トレッシングペーパーやガーゼなどを置く)
3.反射光、バウンスさせる。(天井や、壁などにむけストロボを発光)

撮影時の条件(フィルム、使用機材や撮影場所)にもより ますが、それぞれ メリット、デメリットがあります。
通常一般的な使い方は1.のダイレクトに被写体にあてる。ですが、 まずメリットとしては、直接被写体にあてるためストロボの光のロスがない。 小型のものでも4〜5名の集合写真やスナップ撮影ができる。 (コンパクトカメラや最近のストロボ内蔵一眼レフ) デメリットとしては、露出もオーバーめにかけるとハイライトがとんでしまったり、 強い影が生じ、コントラストも強い。

お客さまが疑問に思われていた2.のディフューズして撮影するに関して メリットはストロボ光 拡散させて影を軟らかくすること。(比較画像で見比べて下さい。) 拡散の仕方はストロボの前に付ける素材や距離(ストロボと素材の)によっても影の出かたが 変わってきます。
デメリットとしてはディフューズによって露光量がおちること。
3.バウンスについてはストロボと天井、壁の距離ににもよりますが、メリットは 光質的には陰影のほとんどないフラットな感じになりダイレクトにストロボ をあてた時のように手前のものだけが明るく奥が暗いと言う差が少なくなります。 デメリットはディフーズよりも更に露光量がおちる。バウンスさせる天井などの 距離、素材、色、によって撮影が左右される。

以上がストロボの3種類の使い方です。

またストロボの撮影は撮影距離(カメラと被写体までの距離)、ストロボのガイトナンバー、 絞り値、この3つが撮影に影響します。


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